営業本部 造形部 ディレクター
H.S
2013年入社。
自社発のオリジナルフィギュア制作をメインに、キャラクターデザインから製品化までをトータルに指揮しています。ファンとの駆け引きを楽しみながら、各分野の専門家と共に、愛着の持てるものづくりを追求しています。

現在担当している仕事について教えてください
僕たちの造形部では、キャラクターを一から考案しフィギュア化して販売する「メーカー業」をメインとしています。
最大の特徴は、キャラクターデザインそのものを「フィギュアとして最も映えること」に特化させている点です。通常はアニメやゲーム用に最適化されたデザインを立体化しますが、うちは「このフィギュアを作りたいから、そのための絵を描いてほしい」とイラストレーターさんに依頼するところから始まります。
具体的な流れとしては、まず価格帯や見せ方などのコンセプトを固め、描き手の方にラフを依頼します。細かく決めすぎず、描き手の感性を引き出しながら、フィギュアとしての見え方を考慮してアドバイスを重ねていく。そうして一緒にキャラクターを作り上げていくプロセスが、この仕事の醍醐味ですね。
仕事のやりがいや、面白さは?
仕事のやりがいや面白さ……。実はあんまり考えてこなかったんですけど(笑)。
フィギュアは生活必需品ではなく「嗜好品」ですし、決して安い買い物ではありません。うちのお客様は目が肥えたマニアの方ばかりで、ある種の覚悟を持って買ってくださる。そんな高い熱量の方々と、オリジナル制作を通じて行う「駆け引き」がたまらなく面白いんです。
実はお客様の要望にただ応えるだけでは、良いものにはなりません。「そう来たか!」と期待をいい意味で裏切る仕掛けを投げかける。するとお客様も鋭いので、「このメーカーは面白いな」と信頼を寄せてくれるんです。
1個5万円もする商品だと、数日分の給料を注ぎ込む覚悟で買ってくださるわけですよね。そんな熱い方たちとの真剣勝負な「対話」は、本当に楽しいですよ。ちょっと「おかしな世界」だとは自分でも思いますけど(笑)。でも、その突き抜けた世界に身を置いている実感が、僕のやりがいですね。

仕事をするうえで一番大切にしていることを教えてください
大切にしているのは、お客様との駆け引きから逃げず、常に真摯でいることです。
経験を積むと、惰性で「それなりのもの」を作れてしまいますが、手抜きは絶対しません。お客様も本気なので、少しでも手を抜けばすぐに飽きられてしまう。その緊張感を常に自分に課しています。
最近の反省は、刺激を求めすぎて「超高級フランス料理」のような豪華さばかりを追求してしまったこと。今は、工程に全力を注いだ刺身のような「引き算の美学」に挑戦したいと考えています。
結局は、自分に甘えないことですね。同じことを続けると人間は「飽きる」生き物ですが、お客様を飽きさせないために、自分自身が新しい刺激を見つけ、本気でぶつかり続けたいです。

トップスの魅力を教えてください
トップスの魅力は、一貫して「否定から入らない」文化があることです。
例えば、オリジナルフィギュアの制作にしても、普通なら「まずは人気アニメの版権物を作れ」となりがちですよね。ところが、ここでは「やりたい」と言えば「いいじゃん、やりなよ」と背中を押してくれる。
「どうやって売るんだ」と理屈で詰められるのではなく、「まずはやってみなよ」という空気があるんです。正直、僕自身が「本当にやるんですか? 大丈夫ですか?」と自分を疑ってしまうほどで(笑)。
もちろん、ビジネスとしての最低限の確認はありますし、僕の提案がひどすぎて心配されることもありますけど。でも、グループ全体として否定が少ない。そこはこの会社の大きな魅力だと思いますね。
トップスで働くことに興味がある方へメッセージ
リアルな話をすると、まずは「アニメや漫画、ゲームをずっと好きでいてほしい」ということですね。僕たちが扱うのは嗜好品ですから、情熱が切れてしまうとこの仕事は続けられません。知識の深さよりも、純粋に「好き」という気持ちを持ち続けられる方と一緒に働きたいですね。
もう一つ、うちの特色はイラストレーター、原型師、フィニッシャーという3つのプロフェッショナルが対等であることです。一般的なピラミッド構造ではなく、無から有を生む「絵」に対し、形を作る技術も、命を吹き込む色彩も、同じ熱量で尊重するのがトップスのスタイル。絵だけでなく、職人たちの高度な技術にワクワクできる人なら、きっとこの仕事の面白さを存分に味わえるはずです。