OEMのフィギュア事情

企画営業部 第2部 榎本係長

お客様との信頼関係は、
OEM事業の“命綱”のようなもの。

様々なコンテンツグッズを幅広く企画・製造しているトップスが生み出す商品のうち、約6割を占めるというフィギュアOEM。
完成品を量産・納品するまでの苦労やその実態、そしてリアルな将来の展望も明らかに。

ニーズに応えることで確立されたフィギュア生産の強み

トップスの生産物の中でフィギュア系が占める割合は?

現在、トップスの生産物の約6割を占めているのがフィギュアです。

色んな特性を持った多様なカテゴリのフィギュアを量産・製造・開発できる体制があるので、結果的に多くのニーズをいただくことができています。

トップスが受注する「多様なカテゴリのフィギュア」とは

フィギュアという商材自体が日々進化しています。そのため、カテゴリ分けは難しいのですが、わかりやすい分け方として「流通」の違いが挙げられます。
たとえば、コンビニの一番くじやプライズなど「景品系のフィギュア」と、店頭やECサイト、オンラインショップなどでエンドユーザー(買い手)が直接購入する「一般向けフィギュア」があります。

次に、各流通向けのフィギュアの中でも「リアル等身」「デフォルメ系」など様々なデザインがあり、さらに高価格帯なのか、手頃なものなのか。その中でも、いわゆるトレーディングフィギュアという数百円で買える低価格帯のものもありますし、とにかくフィギュアという商材は、ジャンルごとにかなり細分化されているんですよね。

トップスでは、このように細分化されたフィギュア生産に幅広く対応し、量産・開発しています。

トップスがフィギュア生産に力を入れている理由

トップスは元々「フィギュア事業専門の会社」として立ち上がったわけではありません。

起業当時はちょっとした雑貨商材から始まって、徐々に各方面から色々なお仕事を受けていく中で、フィギュア生産に対して柔軟に対応できる体制が整っていった…という感じですね。

国内外問わず、フィギュア生産のニーズが高まってきたことが大きいです。

最初からフィギュア事業に力を入れていたというよりも、「お客様のニーズにできる限り応えたい」という思いでやってきたことが、結果的にトップスがフィギュア生産に強くなった理由だと思います。

変わりゆくフィギュア市場と変わらないゴール

近年のフィギュア市場の変化について

確実にフィギュア市場は変わってきてると思います。

20〜30年前は、エンドユーザーの層がだいぶニッチだったところから、今はメジャーになってきていますね。
「フィギュア」自体が、ちょっとコアな層に向けたホビーというイメージもかなり変わって、年齢や性別も問わず幅広い層に浸透しつつあるんじゃないでしょうか。

ジャパニメーションという言葉が出てきてから、アニメや漫画、ゲームなどポップカルチャーの世間的な立ち位置がどんどんマス向けに変化していったのも大きいですね。

市場の変化でフィギュア生産に求められる品質も変わりましたか?

フィギュアのカテゴリごとに求められる品質やスピード感はもちろん違います。

ただ、どんな商品を作ったとしても、結局は手に取ってくださるエンドユーザーのお客様が満足してくれるか、納得してくれるかが大きいので、フィギュアを作る上での最終的な到達点は変わらないんですよ。

たとえば、500円で買えるフィギュアと20000円のフィギュアがあったとして。
「この価格でこのクオリティなら嬉しい!」とお客様に思ってもらえるかどうかが重要なんです。

お客様の満足感や納得感のためには「どんな品質であるべきか」「どういうタイミングで発売するのか」などをクライアントと相談しつつ、ベストな成果物を生み出すことが求められているので、そういう点は今も昔も変わらないかなと。

フィギュアを作る苦労と楽しみは常に表裏一体

フィギュアを生産する上での苦労は?

量産の難易度が高い商品を手掛ける時は、往々にして苦労しますね。

たとえば、「3万円のフィギュア」を作るとして。
それを購入するお客様を満足させるには、かなりの高品質が求められると思うんですよ。

原型を作る開発段階、複雑な塗装をどう再現するか、それをどう安定させるか…など、量産にはそれぞれの苦労があるんですが、高品質であればあるほど、その労力は大きいですから。

お客様がイメージしている通り、期待に沿った商品を生み出すのは簡単ではないですね。

どんなところで量産の難しさを感じますか?

1つのフィギュアを完成させるには複数のパーツを組み合わせて作ります。

たとえば、よくある25センチくらいのフィギュアを作る時に50〜60個のパーツを使うと仮定して、それがより高品質で複雑な作りになってくると、パーツ数が100個を超えることも珍しくありません。

パーツの数が多いと単純に管理が大変ですし、組み上げるのも再現するのも含めてすべての労力が上乗せされるんです。完成品のフィギュアとして高品質を保ったまま量産しなければならないので、難易度が高い作業ですね。

フィギュアを生産する上での楽しさは?

クライアント様と信頼関係を構築していく作業は、個人的には楽しみのひとつです。

直接お客様が手にとる商品を扱う以上は、良いことも悪いことも包み隠さずクライアント様と共有すべきであり、誠実に向き合うことを大切にしています。そこで、お互いの信頼関係さえあれば、目指すべき商品の完成形を「同じ価値観」で「共有」しながら進めていけるんですよ。

そういう信頼関係のもとで商品を作っていくと、開発の段階で「これは良い商品になるぞ」というはっきりした予感が生まれてくるんです。

また、開発が難航した時に「こうすれば良くなりますよ」とか「こうすれば解決できます」とか…何度でも提案したり、話し合ったりした結果、お互いに気持ちが通じ合って意見と方向性が合致した瞬間には大きな達成感がありますね。

そうやって仕上がった成果物っていうのは、実際に形になると感慨もひとしおなんですよ。

生産する上での苦労も多いですが、逆にいうとそれだけ見栄えのする商品に繋がるので、そこは苦労と楽しみの絶妙なバランスですね。

拡大するフィギュア市場の中で

今後のフィギュアOEMについて展望は?

将来的な展望としては大きく2つありますね。

1つ目は、フィギュアというカテゴリの中で対応商材の幅をどんどん広げていくこと。

たとえば、誰でも手に取りやすい1000円〜2000円のものから、よりコアな層に向けた10万〜20万のもの、シンプルな品質のものから超高品質なものまで、すべてのフィギュアに対応できるようにしていきたいですね。

トップスでは、フィギュアを作るにあたっての技術あるスタッフや取引工場も揃いつつあるので、そう遠くない未来に実現できるんじゃないかと思っています。

2つ目は、原型制作から量産・納品まで一貫して受注できる体制づくりです。

フィギュア作りっていうのは、まず「原型」がないと何も始まりません。
トップスの現状では、原型制作から受注する場合もあれば、途中から原型をご支給いただいて量産する場合もあります。

どちらがいいかと言われると、やはり原型制作からしっかり関われる方がスムーズですね。
商品としてのクオリティを落とさずに量産する方法を検証しながら効率的に進めることができるというメリットが大きいので。

あとは、原型制作から量産・納品までトップス一社で行えれば、窓口を絞ってやりとりがしやすくなるので、弊社にOEMを依頼してくださるクライアント様の負担軽減にもなります。

生産にかかる時間、ヒューマンコスト、スケジュールなど、様々な面でメリットがあるので、今後は原型制作から一貫して受ける方向にシフトしていければ、と。

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