企画営業部 第3部 香野
ライセンス事業に
新たな可能性を切り拓く
「どうぶつーズ」「何かを掴んでないとどこかに飛んでいっちゃうアザラシ」きくちゆうきさんの2作品でライセンス事業を開始したトップス。
ライセンス事業に参入した経緯やこれからの展望について語ります。

トップスにとってライセンス事業の持つ意味
ライセンス事業を始められた経緯を教えてください
私たちのメインの事業はOEM/ODMで、モノづくりを主体として幅広いカテゴリーの商品企画に携わってきました。その中で、キャラクターの魅力をどう商品に落とし込むかという視点や、ファンの方々が「欲しい」と思うデザインやモノの作り方について、知見が蓄積されてきたんです。
社内には、キャラクターグッズやエンターテインメント領域に深く関わってきた社員が在籍しており、モノづくりに加えて、「自分たちでもキャラクターの可能性を広げてみたい」という思いは常に感じていました。そんな中、きくちゆうきさんとのご縁があり、今回のライセンス事業の取り組みは自然な流れだったと感じています。
OEM事業を展開してきたトップスにとって、ライセンス事業はどんな意味を持ちますか?
OEMでは裏方としてモノづくりを支えてきましたが、ライセンス事業では自分たちが前面に立ち、キャラクターの魅力を世の中に広げていく役割を担えます。新しい挑戦であり、当社にとっても次の成長のステージだと考えています。
具体的にどんな成長が期待できますか?
ライセンスビジネス参入によって収益モデルの多角化や、新しい顧客層のアクセスも可能になり、ビジネス全体の広がりも期待できますし、特にいまキャラクタービジネスは成長市場で、最近ではOEM主体の企業がライセンサーになっている企業も増えてきています。そこに参入することで、市場動向に対応する企業競争力も強化できると思っています。
実は今、社内でもオリジナルのキャラクターを開発しています。「どうぶつーズ」「飛んじゃうアザラシ」を軸に、ライセンス事業をどんどん広げていきたいです。

キャラクターとの出会い
「どうぶつーズ」「飛んで行っちゃうアザラシ」との出会いのきっかけを教えてください。
今回ライセンスをお預かりするきくちゆうきさんの作品は、社会現象を巻き起こした「100日後に死ぬワニ」をはじめとして、SNSを通じて多くの方が触れた機会があると思います。もちろん私もその一人です。
そんな中で、弊社の顧問経由で、きくちさんが出会う機会がありまして、今回トップスでライセンスをお預かりする事になりました。
実は私はきくちさんとは10年来の付き合いで、どうぶつーズやアザラシも連載当初から追いかけていました。なので、100ワニの時は本当にびっくりしましたね。身近な人がすごい事になっていたので。
今回トップスがライセンサーになるという話を聞いて、是非一緒にキャラクターを大きくしていきたいという想いがあり、トップスへ入社するきっかけにもなりました。
それぞれの強みや魅力について教えてください。
「どうぶつーズ」は、キャラクターのクセの強さが魅力の一つです。なので、マスよりコア層向けかもしれませんが、その分一度好きになってもらえたら強いと思っています。アート性が高いのもポイントです。20〜30代のファッションやアートなどカルチャー全般に関心がある層を中心に、日常にちょっとしたユーモアや個性を取り入れることを好む方たちにアプローチしたいです。
一方で「アザラシ」は、ぜひ4コマ漫画を読んでいただければと思うんですが、クスッと笑えて、優しさに満ち溢れた幸せな世界観なんです。それは色のトンマナも含めて徹底されています。お話し自体は、何かを掴んでいないと飛んじゃうアザくん、というシンプルな構造なので、次はどう飛んじゃうの?っていう楽しさがあります。
キャラクターも可愛くて、サブキャラが豊富なのも魅力です。
どちらのキャラクターもかわいさだけではなく、ユーモアやちょっとしたシュールさを持っています。そうした多面性も魅力のひとつなんだと思います。

世界で愛されるキャラクターを目指して
今後、どのようなパートナーシップや展開を目指していますか?
まずは、雑貨メーカーやアパレルブランド様との商品開発を進めたいと考えています。特に、キャラクターIPの初動は「実際に手に取れるアイテム」の成功が重要です。ユーザーが日常的に触れる場所に登場させることで、キャラクターの存在感を確立していきたいです。
同時に、企業コラボレーションにも力を入れていきたいです。企業やブランドとのタイアップによって、商品の認知拡大だけでなく、企業のブランドストーリーを一緒に伝えることができたら最高です。個人的には、水族館とアザくんや、旅行とアザくんのコラボとか面白そうです。
最後に、これからのビジョンについて教えてください。
私たちの使命は、キャラクターをただ商品に載せるだけではなく、「キャラクターとファンの新しい関係」をつくることだと思っています。SNSでの発信やPOP UPイベントなども交えながら、世界観を体験していただける機会を積極的に仕掛けていきたいです。特に「どうぶつーズ」や「アザラシ」は、国内だけでなく海外のファン層にも届くポテンシャルを持っています。将来的には世界中で愛されるようなキャラクターに育てていきたいです。
「毎日の暮らしがちょっと楽しくなる」「思わず笑顔になれる」そんな体験を、このキャラクターたちを通じて届けていきたいです。