未来工場

株式会社未来工場 寺本

変わり続ける世の中に対応した
新しいコンテンツを。

トップスのグループ会社として設立された「未来工場」
主にアイドル・アーティスト系に特化した商品を扱っています。グッズ制作・販売のみならず、様々なイベントやプロジェクトを企画から立ち上げる「未来工場」の実態とは?

ゼロから企画を立ち上げる

未来工場の主な業務内容を教えてください。

未来工場ではアイドルやアーティスト系のグッズ制作やイベント等の企画、権利元様から版権を取得したグッズの制作や販売もしています。
アニメ系コンテンツを中心としたOEM事業を行っているトップスに対して、未来工場は「アイドル・アーティスト系」に特化した会社として設立されました。

現在もアイドルやアーティストの公式グッズやライブの限定グッズなど幅広く扱っています。
コンテンツや展開の仕方によって違いはありますが、未来工場からグッズやデザインの提案・企画をさせて頂くこともありますね。
グッズ制作はもちろんですが、イベントやプロジェクトという形で企画から立ち上げる業務が多いのが未来工場の特徴です。

未来工場とトップスの関わりは?

基本的に未来工場で企画した商品をトップスに生産委託するという形です。
OEMメーカーであるトップスに生産をお願いして、それ以外の業務…たとえば、企画の立ち上げから商品の販売先との商談、版元との交渉、流通の調整なども含めて未来工場が行っています。

業務的にトップスを「商社」にたとえるなら、未来工場は「代理店」のようなイメージが近いですね。

アーティスト系とアニメ系ではどんな違いがありますか?

大きな違いは納期だと思います。
たとえば、アーティストのツアーやライブの企画で優先的に決まるのが曲だったり、ライブの流れだったりするので、グッズ制作に関しては1番最後になることが多いんですよ。
ライブが実際に開催されるまで時間がない中ではじめてグッズ制作に取り掛かるので、かなり短納期になりますね。

あとは、権利元様からの指摘内容もアニメ系コンテンツとはまた毛色が違っていて。
生身の人間を扱っているので、一人ひとりの顔色調整作業が追加されることも頻繁にあります。

短納期で多種類の商品を作るために

アイドル・アーティスト系のグッズ制作で気をつけていることは?

アーティスト系だと特に「他と違うことをやりたい」と言われることが多いんです。
そのグループの特徴や特性に合ったグッズを商品化する上で、素材や形状やデザインをうまく変えながらオリジナリティを出せるように気を配っています。

アイドル系だと、最近はメンバーの人数がすごく多くなっています。
たとえば、40人のグループだと、1つの商品でも40人分…つまり40種類必要なんですよ。
そういう場合は、1種類あたりの制作個数がとても少なくなりますがなんとか対応しています。

トータルの制作個数や納期とのバランスを考えつつ、柔軟な対応を心がけています。
トップス以外の国内メーカー様にもご協力頂きながら、短納期かつ多種の商品を作れるように工夫していますね。

かなりの短納期とのことですが、大体の期間は?

もちろんモノによりますが、特に短いと納期が1週間しかないこともあります。
アーティストのライブグッズだとロゴが決まらないとグッズ制作もできないので、どうしてもギリギリの納期になってしまうことが多いんですよね。

コンビニのくじやキャンペーン関係のグッズ制作も結構大変ですよ。
人数の多いグループだと全員揃わないと撮影できなかったりしますからね(笑)
グッズ制作に必要な素材が揃うまでに時間がかかったりするので…実際のグッズ制作よりも、制作のための前段階の方が大変かもしれません。

「実在する人物」ならではの影響力

どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

自分が興味あるアーティストや、好きなアイドルのグッズ制作に携われるのは貴重な経験ですよね。 どんなグッズを商品化するかの企画から交渉までのアプローチがうまくできれば、実際に自分のアイデアが商品になったりもするので、かなりやりがいはあると思います。

アニメ系コンテンツとは違って、生身の人物を扱っていることも大きいです。
私たちが作ったグッズを持ってアーティストが告知をしてくれたり、ライブ現場でそのグッズを身につけてくれているのを目にすると、やっぱりすごく嬉しい気持ちになりますよ。

「未来工場」×「トップス」の可能性

未来工場としての今後の展望を教えてください。

トップスと一緒に取り組むことで実現する企画や生産には、今後も力を入れていきたいです。
常に変わり続ける世の中に対応した企画や商品を、未来工場発信で出したり、新しいコンテンツの発掘もしたいですね。

また、将来的にはアーティスト系以外にもジャンルの幅が広がっていくことも視野に入れています。
すでに今、アニメーションに「未来工場」として出資しているんですよ。今後はさらに様々なコンテンツに出資をしたり、繋がりができるようになれば、今まで以上に業務も多様になっていくかと。

未来工場は新しいことに取り組みやすい環境が整っていますし、トップスも柔軟に対応してくれる会社なので、可能性は無限大だと思っています。

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